千蛇谷俯瞰

※ヴュルム氷期最寒冷期が過ぎた約2万年前、東鳥海は活発な火山活動によって高さ2500mの成層火山となったと推定されている。
その後、縄文時代後期に大規模な山体崩壊を起こしていることが、放射性炭素の測定から考えられてきた。
1996年になって、崩壊に巻き込まれた木片の年輪年代測定法による分析の結果、山体崩壊はBC466年というデータが出された。
その後鳥海山噴火の泥流中に埋没した鳥海神代杉の測定結果では、BC500±15年とする結果が報告されている(櫻井敬久「宇宙線生成核種による宇宙線永年変化と宇宙物質の研究」『ICRRニュース』第41号掲載、東京大学宇宙線研究所、2000年8月)。
千蛇谷はその時に崩壊した堆積物と、新山溶岩ドーム出現に際の火山活動で噴出した火山岩塊で覆い尽くされている。