新山(享和岳)−残雪を踏んで登る。

※寛政12年(1800)12月に始まった火山活動は、翌享和元年(1801)3月に爆発的噴火に至り、文化元年(1804)にかけて続いた。
この火山活動で形成された溶岩ドームが新山。文化元年7月10日には最大震度7の象潟地震が起き、鳥海山西麓が2m隆起したという。
この活動で海岸線は300m後退し、松尾芭蕉が『奥の細道』で「象潟に舟を浮かぶ」と記した象潟湖は陸化した。現在の象潟はこちら
なお、『延喜式』に記載された式内社、出羽国一宮の鳥海山大物忌神社は、この新山の前に鎮座している。